Rain
『そうやな…。千春は俺が殺したようなもんや…俺が…』


お父さんはそう言うと泣き顔を見せないようにあたしに背中を向けた。




今さら何よ…

自分はずっと好き勝手やってきたくせに。





バタン…

見ていられなかったあたしは、仮眠室を出て静かにドアを閉めた。









あたしは
いい子じゃない。


ずっと
人を憎んで生きてきた。

だから…
キライな人間はどうなってもいいと思った。
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