Rain
『助かったら…もし仮に型が一致して…もし助かったらどうすんの?あんた聖夜くんのこと好きなんやろ?』


京子の言葉が胸に突き刺さる。

心が痛かった。




一番自分の中で引っかかっていたことを言われた。

聖夜のことが…頭をよぎる。






『あたしは聖夜を信じてる…信じるねん…』

『あんたどこまでお人よしなんよ!何で…もう!あほ!』



京子はそう言うと走って病室を出ていった。





ごめん…京子…。

京子はあたしをずっと見てきたからこそ、あたしの選択した答えが許せなかったんだ。


あたしを大事に思ってくれてるから…。









あたしの選択肢は間違ってたのかな?


それは──

今でも分からないまま。
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