Rain
『知ぃー香っ♪』

『りぃ!?』


続いてりぃが病室に入ってきた。

でも京子は一緒じゃなかった…。




『検査終わったん?』

『うん、一応ね』

『そっか。あ、京子のことは気にせんときな。多分そのうち連絡あったりフラッと現れると思うし』



りぃはそう言ってニコッと笑ってた。



りぃの笑顔には救われる。

昔っからそうだった。



あたしと京子が喧嘩をしても、どっちにもつかずに仲直りするまでりぃはあたし達を黙ってほうっておく。


一番のほほんキャラなのに、実は一番しっかりものなのかもしれない…



あたしらのことよく分かってくれてるもんね…








お父さんはあたし達に気を使ってか、頃合いを見て病室を出ていった。
< 278 / 282 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop