Ｒａｉｎ

『聖夜くんでしたっけ？初めまして、りぃです。知香とは小学生の頃からずっと友達なんです。京子に少し聞いてたけど…優しそうな人で安心しました』


『あ、いぇ…そんな…俺も知香からよく話は聞いてました』




ぎこちない初めての二人の会話を聞いていると、あたしは笑ってしまってた。



二人ともかしこまってる。

面白いなぁ…






でもやっぱり京子のことが気になって仕方なかった。


怒ってるかな…

あたしのことあほ！って怒鳴ってたもんな…。


どうしたらいいんやろ…




『りぃそろそろ帰るわぁ。もう二人にしてあげる☆んじゃ知香またメールしてきてな。ばいばーい』


りぃはしばらくするといつものように手を振りながら帰って行った。




ってか帰るの早すぎやん！って突っ込みたかった。


でもりぃはりぃなりに気を使ってくれたんだろう…。