Rain
周りの友達には恵まれていた。

ずっとあたしの支えだった。

友達は裏切らない。
ヤンキー時代からの友達だったし、熱い子たちだったから。



高校に入って落ち着いてからも、何かあればいつもそばにいてくれた。



お母さんの“死”に向き合えたのも多分友達があたしの支えになってくれてたからだと思う。




そうしてあたしは徐々に立ち直れた。

元気も取り戻せた。

無事に単位も落とすことなく進級もできた…。








でも、進路で悩んだ時があった。

あたしは考えても自分の将来に目標ってものがなかったから。


大学に行ってもやりたいことが見つかるかなんて分からなかったし…。








たまに連絡のある父には大学行きなさいって言われ続けたけど、あたしは反抗的な態度をとり続けた。



父に対しては特に反発心が強かった。

何様なん…っていつも思ってた。









あたし達を捨てて…
幸せな家庭を築いている父が憎かった。







当時はギャルが流行りで、世の中がコギャルブーム。


普通の公立校だったあたしは流行りにのまれるままにギャルをやってた。


服が好きでお洒落が大好きで。
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