Rain
『うわっ、もう一時やん…やっべ!嫁に電話せな家しめられるわ。ちょっと待っててな』




日付が変わり時計の針が午前一時を過ぎた頃、陸が焦った声で店の外に携帯を持って出ていった。



えっ?
陸、結婚したんや?
早くない?
まぁでも19か…
今時で言ったら早くもないのかも。






『何びっくりした顔してんの?あ、陸が結婚してんの知らんかった?ちなみに子供一人いてるわ。二人目も今できてるみたいやで』

『マジで?しかも二人目まで?すごいなぁ…』







単純に…
本当にそう思った。



昔ってさ、結婚願望強くなかった?
早く結婚して若いママになる!とか、あたしは絶対この人と十代で結婚する!とか。


いつか来る未来を明るく夢見れたのは、幼さの残る若さがあったからなのかな。
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