Rain
一人静かな部屋。


テレビの音だけが響いてる。




ブラウン管の向こうにはいつも人がいるのに、ここには…誰もいない。










あたしには楽しみもなかった。


平日の月―金は学校。

それ以外は何もない。





居酒屋のバイトか遊びかって感じで。





土日は夜通し遊べるけど、平日は学校もあるしさすがに無理。





でも平日の夜中はいつもあまり眠れない日が続く。




一人になると考えてしまう。




なんであたし…こんな人生なんだろうって。










いつもあたしの大好きな人はいなくなった。




なぁ聖夜?



あたしには一人がお似合いやったんかな?



そんな運命なんかな?












あたしは聖夜がいてくれたら…そんな辛い出来事もみんなみんな忘れられたのに。






聖夜さえいればって思えたよ。










あたし初めて思ってんで?





あんたなら信じられるって…
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