Rain
『はいはーい』

『もしもし…智也?』

『どうしたん?』

『あ…何してたんかと思って。連絡なかったから』

『あ!もしかして気になってたんちゃーん俺のこと』








あほらし…

そう思いながらも智也の声を聞いてほっとした自分がいた。






それからは少し距離を置いた。

なんとなく…深く関わりたくなかった。


智也はいい加減な男に見えたから。





たまに飲みに来ては軽く口説いていく。

たまに遊びに誘われても当日は連絡がなかったり。



意味が分からなかった。

こいつの本心と嘘の境界線はどこなんだって…。
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