Rain
でも、智也は変わらずにあたしに近寄ってきては離れていったり…そんな理解不能な感じが続いてた。








だから智也に

『付き合ってや』

って言われた時も、始めは

『冗談やろ』って流した。




智也のポーカーフェイスには本当に悩まされた。

何を考えてるのかあたしには理解できない。








でも…不思議と気になってた。




だから『いいよ』って結局答えた。













あたしの2002年はそんな感じで始まった。


でも智也と付き合いながらも、あたしは卒業を控えてたし、引っ越しとか就職先探しで結構毎日バタバタしてた。



だから会うのは土曜の夜から月曜の朝まで。

それも智也の部屋でまったりごろごろするくらい。






でもあたしはなんだかんだいいながら、智也のバカっぽさとか面白さにだんだん惚れていってた。
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