朝陽のもっと向こう側
??「メグちゃんに誘われて。 私、高校行ってないから。 来てみないかって」

あゆむ「え、あ、ごめん」

??「?? どうしてあなたが謝るの?」

あゆむ「あ、ごめん」

??「ほら、また」

あゆむ「・・・」

??「しょうがないよ。 もう気にしても仕方がないことだから」

あゆむ「・・・」

??「あなた、メグちゃんの友達?」

あゆむ「うん、白石あゆむっていうんだ。 君は?」

そういえば今日だけで何回自己紹介しただろう。

??「美緒」

あゆむ「え?」

思わず聞き返してしまった。

美緒「美緒。 真田美緒。 よろしくね、白石君」

それからしばらく話して、僕は美緒と一緒に屋上を去り、
病棟に向かった。

・・・

・・・

美緒「メグちゃんによろしくね?」

あゆむ「うん」

病室の前まで来て、美緒と別れた。

・・・

・・・

家路。

あゆむ「夏希さんに、明日香さんに、美緒・・・」
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