朝陽のもっと向こう側
明日香「今日は非番なの。 でも人と待ち合わせていてね」

あゆむ「あ・・・門崎祐司さんですか?」

明日香「え? あぁ、違うの。 今日は同僚とね」

あゆむ「あぁ、夏希さんですか?」

明日香「彼女は準夜勤。 今ごろがんばっていると思うよ?」

あゆむ「・・・」

そうだろうか・・・?

・・・

東都病院。
スタッフルーム。

夏希「ふぅ~。 ここはサボれるからいいわ・・・」

楓「夏希先輩・・・そろそろ行かないと三上先生に怒られますよ~?」

夏希「問題ない。 圭悟先生になら、うまいこと言っておいたから」

楓「でも、私はそろそろ戻らないと・・・美緒ちゃんのところに行かなきゃいけませんし」

夏希「美緒なら、さらに問題ない。 もうすぐ勤労少年が来るはずだから」

楓「勤労少年??」

夏希「そう。 だから気にせずあんたもサボればいいのよ」

・・・

帰り道-学校~自宅-

あゆむ「絶対にがんばっていないと思います」

明日香「そう? でも技術も知識も私とは比べ物にならないほどすごいんだけどな~」

あゆむ「えぇ!? あの人が!?」

信じられない・・・人は見かけによらないとはこのことだろうか。
それ以前に、明日香さんの性格だから謙遜しているのではないか。

??「あれ? 明日香、こんなところで何しているんだ?」
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