朝陽のもっと向こう側

いつも通りに過ぎていく日常。
高校生なんて、誰もがこんなものだろう。

みんな真剣に授業を聞いている。
一応、結城高校は進学校であるため、教師も教え方が上手い。

僕は窓際の自分の席に座って授業を聞いている。
何気なく窓の外を見た。

雲ひとつない空。
その空を自由に飛ぶ一羽の鳥。

何に縛られるわけでもなく、ただ自分の思うままに。
そんな鳥の自由さを、羨ましく思うこともあった。

でも、人は・・・
この鳥を見る時に、きっとその背景の空を見落としてしまうのだろう。

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