朝陽のもっと向こう側
あゆむ「・・・」

美緒「ん・・・」

その時、美緒が少しだけ寝返りをうった。

あゆむ「あ・・・」

楓「ごめんなさい、ちょっと声大きかったかな。 起こしちゃ悪いし、出よっか」

あゆむ「はい」

僕と楓さんは病室を出た。

楓「きっといつか、朝陽は昇るんだよ。 君にも、美緒ちゃんにも」

あゆむ「それでも・・・時間は待ってくれない」

楓「難しいよね・・・相手の心がわかればいいのに」

そしてそのまま楓さんと少しだけ歩き、別れた。
< 61 / 95 >

この作品をシェア

pagetop