朝陽のもっと向こう側
・・・
ガラッ

どれくらいの時が過ぎたのだろうか。
急に教室のドアが開く音がして、僕は慌てて目覚めた。

教師だったらまずいと思った。
顔を、音のした方に向けると、そこには2人の女の子がいた。
うち、1人は知っている。

あゆむ「メグ?」

メグ「・・・あれ? なんでまだあゆむがいるの? こんな時間に」

あゆむ「こんな時間?」

外を見てみると、もう既に真っ暗。
教室の時計は23時を示している。

あゆむ「え、もうこんな時間だったのか!?」

メグ「呆れた~。 あんた、ずっと寝ていたの?」

あゆむ「ちょっとのつもりだったんだけど、いつの間にか・・・」

って・・・

あゆむ「メグこそこんな時間に学校に来て何してるんだよ」

メグ「え、私はその・・・」

??「メグちゃん、もう今日はいいよ。 もうじゅうぶんだから」

メグの横にいた女の子がメグに話しかける。

メグ「え、でも・・・」

??「もうじゅうぶんだから。 ありがとう」

メグ「うぅ~ん・・・」

??「ほら、もう行かないと。 警備の人に見つかったらまずいんでしょ?」

その娘はメグの手を引いて教室から出て行った。
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