朝陽のもっと向こう側
あゆむ「・・・? なんなんだ、いったい」
って、そんなこと考えている場合じゃない。
僕も急いで学校から出ないと。
急いで帰り支度をし、僕は正面玄関まで走った。
メグ「ねぇ!!」
門を出たところで後ろから声をかけられる。
あゆむ「メグ? どうしてここに? まだ帰ってなかったの? って、さっきの娘はもう帰ったの?」
メグ「もう・・・一気に質問しないでよ。 あんた、すごい速さで走るし」
見るとメグは息を切らしている。
メグ「あんた・・・今まで寝てただけあって、体力有り余ってるね」
皮肉気味にメグが言う。
メグ「あんたもどうせすぐ下りてくるだろうから待ってようと思って。 で、あの娘はもう戻ったよ」
あゆむ「そっか」
メグ「まぁ、無事に正門前まで来られてよかったよ。 二の舞にならなくて済んだし」
あゆむ「二の舞? 誰の?」
メグ「あれ? あんた、知らなかったの? けっこう有名だったりするんだけど」
夜道をメグと並んで歩きながら、僕は一度鞄を肩にかけ直した。
メグ「ほら・・・門崎祐司って、うちの卒業生だったじゃない?」
あゆむ「・・・うん」
メグ「その人がさ、夜の結城高校に恋人と2人で忍び込んで、それで警備員に見つかって、
2人ともず~~っと追いかけられたって話。 当時の警備員、すっごい走るの速かったらしいよ?」
あゆむ「へぇ・・・有名人でも、意外と普通のことするんだな」
メグ「そうだね。 案外、私たちと変わらないかも」
あゆむ「あれ?」
メグ「ん? どうしたの?」
あゆむ「メグ・・・さっき確か」
メグ「何よ」
・・・?
戻った?
今、メグのやつ、あの娘が「戻った」って言った?
「帰った」じゃなくて?
聞かないほうがいいのかな。
って、そんなこと考えている場合じゃない。
僕も急いで学校から出ないと。
急いで帰り支度をし、僕は正面玄関まで走った。
メグ「ねぇ!!」
門を出たところで後ろから声をかけられる。
あゆむ「メグ? どうしてここに? まだ帰ってなかったの? って、さっきの娘はもう帰ったの?」
メグ「もう・・・一気に質問しないでよ。 あんた、すごい速さで走るし」
見るとメグは息を切らしている。
メグ「あんた・・・今まで寝てただけあって、体力有り余ってるね」
皮肉気味にメグが言う。
メグ「あんたもどうせすぐ下りてくるだろうから待ってようと思って。 で、あの娘はもう戻ったよ」
あゆむ「そっか」
メグ「まぁ、無事に正門前まで来られてよかったよ。 二の舞にならなくて済んだし」
あゆむ「二の舞? 誰の?」
メグ「あれ? あんた、知らなかったの? けっこう有名だったりするんだけど」
夜道をメグと並んで歩きながら、僕は一度鞄を肩にかけ直した。
メグ「ほら・・・門崎祐司って、うちの卒業生だったじゃない?」
あゆむ「・・・うん」
メグ「その人がさ、夜の結城高校に恋人と2人で忍び込んで、それで警備員に見つかって、
2人ともず~~っと追いかけられたって話。 当時の警備員、すっごい走るの速かったらしいよ?」
あゆむ「へぇ・・・有名人でも、意外と普通のことするんだな」
メグ「そうだね。 案外、私たちと変わらないかも」
あゆむ「あれ?」
メグ「ん? どうしたの?」
あゆむ「メグ・・・さっき確か」
メグ「何よ」
・・・?
戻った?
今、メグのやつ、あの娘が「戻った」って言った?
「帰った」じゃなくて?
聞かないほうがいいのかな。