探偵屋②
「みなさん。お疲れ様です」

依頼人、本間さんが来た

「大丈夫でーす。こちとらギャラ高いので」

「まぁ、正直な方」

「なんでこんな雪多いところに別荘なんて作ったんですか?」

「うふふ。旦那が髪の毛を気にしてるのよ」

「え…?いや僕は何でここに別荘なんて作ったんですか?と聞いたんですけど」

「あら、ごめんなさい。高校生のギャルがねボッタクリされたらしいの」

「…いや、だからね(省略)」

「まぁ。そうだったの。今どきのものなの?」

「意味わかりません」

「真之助君。もうほっとけ。」

「ごめんなさいね。旦那が髪の毛気にしてるものだから」

「そんなに髪の毛薄いんですか?」

「そうなの。禿げ増してきてるの」

「…」

旦那が不憫だと思うのは僕だけか?

「そうそう、お菓子はいかが?」

「もち、もらうし。真之助、雪かきは一時中断だ」

こうして僕たちは別荘の中に入った

< 108 / 169 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop