探偵屋②
「あ、ありがとうございます」

ここはするっと流そう

「いやいや、マジで美人だしね」

こ、こいつ!!流そうとしない!!

「それより、朝食の件は…」

「何?君。俺と食事でも行きたいの?
ダメだねぇ。そんな尻軽じゃ」

軽く流したっ!!
朝食の話に戻そうとしたとしたら!!
やはり探偵屋はブラックリストにのせるべきだ

「そんなわけじゃなくてね…」

「ただいまー」

チッ!!もう一人の社員が帰ってきたか
それにしても冴えないかおしてんな

「誰ですか?この方」

「新入社員希望」

「へー。で名前は?」
「真田幸子(仮名)といいます」

「じゃあ俺は出掛けるんで後は真之助君よろしくな」

「また僕に押し付けようとする!!」

「違うしね。マジで用事あるしね」

「はいはい。いってらっしゃい」


もしやこいつ、依頼主がわかったのか
旦那様が危ない

「では続きをしましょう」

「やっぱりいいです」

旦那様はどうでもいいがギャラが貰えないのは嫌だ

私は急いで探偵屋を出た

あいつはどこだ!!
探偵屋めっ!!

辺りを見渡したらあいつがいた

まだ間に合う!!


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