探偵屋②
『一つ、部屋が空いております』

「じゃあいいです」

長谷川さんはくるりと振り返りホテルをでようとした

「何で泊まらないんですかっ!?」

長谷川は顔を青ざめて
「よく考えてみろよ。一つだけだぜ。部屋」
「まぁ男が、しかも大して仲良くない男二人が同じ部屋で寝るなんて、僕も嫌ですし」

「……おまえ、意外とつっかかってくる奴なんだな」

「?何がです?」

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