探偵屋②
「話戻しましょう」

「真之助君。あんたが一番話ずらしてると思うよ。」

「マジですか?」


「「「うん」」」

三人の声がハモった

「で親に言うつもり?」

「迷い中」

「言った方がいいぞ。もし駆け落ちしたら家の財産貰えなくなるぞ。金どうすんだよ」

「あんたは結局金ですかっ!?」

「ああ」

「『ああ』じゃないですよ」

「じゃあ、きゃぴ?」

「きゃぴでもない!!」

バンっ!!
政人さんがテーブルを叩いた

「…おめーらに真面目に相談聞く機能はついてねーのかよ」

コワッ!!

「ごめんね!!てへ。」
何故か長谷川は水田の真似をした

「『てへ』だと?」

「やっ…ごめんねごめんねー。
なんか話がどんどんシリアスみたいな感じになってたし…俺、こういうの苦手だし」


長谷川はだらだらと言い訳をした。

「てか真之助君もなんか言ってよ!!」

「え……。すみませんでした」

「君は許す。でも長谷川とかいう奴は許さん。」

「何でだよっ!!」

お。長谷川逆ギレ

「だいだいおめーらに頼まれたから来てやったんだぞ!!」


「いや、そっちが勝手に来たじゃん」

喜一のこの一言で長谷川は黙った


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