色が無ければ、生きても行けぬ。
綺麗でもないし可愛くもない。
ただ、色気だけはダントツだと言われ続けてきた。
お客さんからは蝶よ花よで持ち上げられて、店で一番若い売れっ子だと名を轟かせ…
ただ、いつも寂しかった。
「伊都ぉ、一回でいいんだってよお」
煙草をくゆらせながら、横目で大樹を睨む。
大して何にも無いあたしだったけれど、和太鼓だけは必死に頑張ってきた。
大樹はその和太鼓のメンバー。
ただ、色気だけはダントツだと言われ続けてきた。
お客さんからは蝶よ花よで持ち上げられて、店で一番若い売れっ子だと名を轟かせ…
ただ、いつも寂しかった。
「伊都ぉ、一回でいいんだってよお」
煙草をくゆらせながら、横目で大樹を睨む。
大して何にも無いあたしだったけれど、和太鼓だけは必死に頑張ってきた。
大樹はその和太鼓のメンバー。