モラトリアム
当時、
同じ高校の3年だった先輩に、

アタシは本気で惚れていた。


少しワルそうな所が格好良くて、

他の先輩よりも大人に見えた。

アタシは毎日その先輩を見つけては声を掛けた。


パパとは違う。

アタシはママみたいにはならないって、

本当に信じていた。
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