モラトリアム
「お前、俺とヤリてぇんだろ?俺の事好きなんだろ?ヤラしてやるよ」

ガツン、と頭痛がした。
違う。

と、直感で思った。


その時の先輩は、
アタシが知っている先輩とは違う人だった。


アタシはニヤニヤと近づいてくる先輩を無視し、

思いっきり抵抗して、


一目散に走った。


あんな男に
ヤラれてたまるかって
心底思った。
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