モラトリアム
「華、私勇也とは絶対上手くいく気がするんだ」

メールを打ち終わったのか、京子が話しかけてきた。

「勇也?」

「今の彼氏だよ。すごく優しいんだぁ」

これでもかってくらいに、
顔を緩ませて微笑む京子。


「アタシが泣いてもね、慰めてくれるし、話もちゃんと聞いてくれるし。本当大好き~」


目がハートになってるんじゃないかってくらい、

ニコニコしてる。
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