モラトリアム
「俺、カラオケ行きたくて、気絶しそう」

と、ノボルがわざとらしく言うので、


「別に気絶してもいいから行くのやめよう」

 と、

アタシはふざけて言った。

けれどふざけているのがすぐにバレて、

早足でカラオケに向かった。
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