モラトリアム
「ノボル、アタシ帰りたい」


曲の途中だったけど、
アタシはノボルの服を引っ張り、

そう告げた。

するとノボルは、

「そっか。帰ろうか」


と笑った。


会計を済ませ、
外に出る。


外はもう暗くて、
イルミネーションがキラキラと光っている。
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