モラトリアム
「ごめんね。あんまりいなかったのに」

アタシは1時間くらいしかカラオケを楽しめなかったノボルに謝った。

さすがに少し、
申し訳ないと思ったから。


「いいよ。その代わり、また遊べよな」


ノボルはニッコリ笑って駅の方に歩き始めた。


アタシもその後ろについて歩く。
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