モラトリアム
その頃から、
今に至って、


オトコなんて信用できないと思うようになったのだ。

今、パパがのんきに
あの女と暮らしていることを考えると

もの凄い吐き気がする。


あんなにアタシに優しくて、

遊園地や動物園に連れて行ってくれたり、

クリスマスにはおいしいご飯を食べに連れて行ってくれたり、

夏休みにはキャンプに行ってくれたりしていたのに。


平気で振り切った。

アタシの腕を 

許せなかった。
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