いちごみるく
「実瑠来~もう20分よ~」


キッチンのところからお母さんの声。


「やばい!もう行かなくちゃ!」


私はあわててカバンを手に取り


いきおいよく家を出た。


スキップしながら来たら


あっという間についちゃった。


「すごーい!憧れの高校様♪」


校門をくぐりぬけると


桜の花びら達が空をまっていた。


「えーっとークラス表はどこだろ?」


やっぱり人気があるだけに人も多いなー。


おっ!?人が集まってる!クラス表かな?


トコトコ歩いていくと


大きな紙が張り出されていた。


「私は・・・・・1-B組!」


B組か~ まぁまずは教室に行こっ♪


ふっと後ろを向いたその時


「おい!お前待てよ!」


私????????


てかだれ????


「はひ・・・・っわたしでふか?」


「なに緊張してんだよ!俺だよ俺!」


いやいや・・俺だよといわれも・・


「お名前は?」


「根乃剣太だよ!覚えてねぇーの?」


コンノケンタ・・・・コンノケンタ・・・・・


「あっ!!同年の剣太くん!!」


「やっとわかったか!」


でもなんでだろう・・・


なんか違う・・・・・


こんなギャル男っぽくなかった。


髪も黒だったのに茶髪になってる。


めがねもない。


中学時代とはうってかわっての


はきはきとした性格。


なにかあったのかな?


「ねぇねぇなんか変わったよね?」


「えっ・・あっ・・その・・まぁな」


なんでそんなに動揺するの?


やっぱり変だよ・・・・。


「もしかして高校デビュー?」


「は???そんなわけないじゃん」


ほ~ら~なんか顔赤いし。


「もういいから教室行くぞ!」


「えっ?あっ・・・うん」


こうして2人で教室へ向かった。
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