トライアングル
「…。」

私はまだ、状況を理解できていなかった。

「昨日、華恋に別れ話を聞いた後に風太くんがそんな事言うはずないって思って、本人に聞いてみたの。そしたらこうきて…。」
真奈美は話し続ける。
「本当は華恋に見せるべきか迷ったんだけど、やっぱ見せた方がいいのかなと思って。」
最後まで言い終えた真奈美は私をじっと見つめ、私の返事を待っていた。
ここまできてやっと、私は状況を理解した。
「…風太はもっとちゃんと考えてくれてると思ってた。付き合うことに関してそんな軽くなくて、真剣なんだと思ってた!」
私はそのまま教室を飛び出し、屋上に向かった。
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