先生は私の青春でした
いつものように、クラブが終わって廊下を歩いていたら、調度先生が職員室から出てきた所だった。

「先生♪今帰り?」

迷ったけど、思いきって先生に声をかけてみた。

「おう。お前も今帰りか?遅くまでクラブ大変だな。吹奏楽だっけ?」


「えっ!?先生さくらが吹奏楽ってなんで知ってるの?」

先生が知っていた事にびっくりした。


「前にお前が教室で楽器吹いてるの見たから。
それにこの前の定期演奏会見に行ったし」

「先生来てくれてたの?!」

「おう。なんか、田中が吹奏楽ってびっくりしたよ。
てっきり帰宅部だと思ってたから」

「まぢで?バリバリの吹奏楽だし笑。そんな似合わないかなあ」

「似合わないっていうか、お前結構見た目派手な方だし以外だった。
でも、いっつもちゃらちゃらして見えるのに演奏会の時は真剣になっててなんかかっこよかったよ。」


先生に褒められた気がしてすごく嬉しかった。

「うそ。ほんとに?先生ありがとう」


なんだか恥ずかしくなって、うまく話せなかった。
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