先生は私の青春でした
片付けをしてから、楽器を音楽室に運ぶために学校に戻った。


「さくら!ちょっときて!」

後輩達と写真を撮ったりしてたら、香織に呼ばれた。

「どうしたの?」


「大変!!谷口先生いる!!」


「えっ!?なんで!?」


香織の言葉にびっくりした。


「体育館の方にいたから、さくら行ってきなよ。」


香織の言葉を聞いて、体育館の方に行くと本当に先生が居た。


「先生何してるんですか?」


思い切って先生に話しかけた。


「あっ!ちょっとな…。
それより、演奏会よかったよ。感動した。」


そういって先生は私に優しい笑顔で笑ってくれた。


「ほんとですか?ありがとうございます…」


先生の言葉がなによりも嬉しかった。


今まで頑張ってきた事が無駄じゃなかった気がした。


「さくら〜!!今からみんなで写真撮るよー」


部員の人に呼ばれた。


「あっ…。行かなきゃ。先生今日は来てくれてありがとう。」


「おう。今日はお疲れ。」


先生と話せたのは少しだったけど、幸せでいっぱいだった。
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