先生は私の青春でした
先生に勉強を見てもらってからしばらく話していた。

｢先生、先生はなんで働いてるんですか？｣


ずっと思っていた事を聞いてみた。



｢そりゃあ生きる為だろ。働かなきゃ食べていけないし｣


｢じゃあ､先生はなんで教師になったんですか？｣


｢うーん…。興味があったからかな｣


｢興味があっただけなんですか？｣


｢もちろんそれだけじゃないけど、きっかけはな。
人は生きる為に働かなくちゃ行けないし、その中で自分の興味のある事でお金がもらえたら幸せだろ？
だから、みんな受験勉強したりして自分のやりたい事を見つけてるんだと思うよ。｣



先生の言葉に何となく納得できない自分がいた。｣


教師としての言葉にしか聞こえなかった。


｢じゃあ､もし働からなくても生活できたら教師になってなかった？｣


｢…お前なんか悩んでるのか？｣


先生が、私の目を見ながら言った。


｢悩んでるって言うか､受験する意味がわかんなくなっちゃった…。この際、フリーターとかでもいいやとかって思って｣


私が投げやりにそういうと、先生が大きくため息をついた。
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