先生は私の青春でした
一人でどうしていいかわからなくて、和也さんに電話をした。


『和也さん…。私かおちゃんに嫌われちゃった…。』

『さくらちゃん?どうした?』


『どうしよう。絶対かおちゃん怒ってるよ…』


『詳しい事はわかんないけど、とりあえず俺の家きなよ。俺でよかったら、ちゃんと話し聞くから。』



急いで和也さんの家に行った。


―ピンポーン―


ドアを開けると、和也さんが笑顔で出迎えてくれた。

「さくらちゃん、とりあえず入りなよ。」


「和也さん…。いきなりごめんね。」


和也さんの顔をみると、なんだかほっとした。


「で、香織ちゃんとけんかでもした?」



「けんかなんかじゃないの。さくらが、勝手にかおちゃんに当たっちゃっただけ…。かおちゃんは何も悪くないのに。」


さっきの出来事を和也さんに全部話した。


和也さんは私の話しを頷きながら真剣に聞いてくれた。


「そっか。でも、さくらちゃんは香織ちゃんと仲直りしたいんだろ?」


「うん…。」


「だったら、謝るのが1番だよ。自分が悪いって思ってるなら尚更ね」
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