先生は私の青春でした
「さくらちゃん!!」


帰ろうて思ってドアを開けた時和也さんに呼び止められた。


「先生の事だけど、俺は先生に彼女がいても好きで居ても良いと思うよ!!」


「えっ!?」


「若いんだから、余計な事なんて考えずに自分の気持ちに素直になれっ!」


「でも…。」


「好きならその気持ち大事にしろよ!!」


和也さんの言葉で色んな思いが吹っ切れた。


「和也さんありがとう!さくら、先生が好き!!
だから、例え先生が好きになってくれなかったとしても頑張るね!!
最後に卒業式に告白して、先生の事はあきらめるね!」


和也さんは返事をする変わりに笑って手で大きな丸を作ってくれた。


ただの慰めかもしれないけど、和也さんのおかげで前を向くことができた。
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