先生は私の青春でした
「先生♪」


香織がいきなり先生に話し掛けた。


「びっくりした。お前ら何してるんだよ。」


「二人で買い物来たんだよ。ねっ♪さくら♪」


「えっ…。うん。」


いきなり話を振られて上手く喋れなかった。


「そっか。二人ともほんと仲良いな」


そう先生は笑顔で答えてくれた。


「先生今日のご飯買いに来たの?」


先生の笑顔に安心して、自分から喋りかけてみた。


「俺一人暮しだし、誰も作ってくれる人居ないしな。」


「じゃあ、さくらが作ってあげよっか♪」


「お前料理なんて出来るの?笑」


先生と喋っていたら、いつの間にか香織が居なくなっていた。


「あれ!?かおちゃんが居ない…。」


「えっ?さっきまで居たのにな。」


気になって香織に電話してみた。



『かおちゃん!?今どこ?』


『さくら、先生と良い感じじゃん♪せっかく二人っきりにしてあげたんだから、あと10分は一緒に居なきゃ怒るからね。私は二人の様子見て戻るから♪じゃあ頑張れ♪』


そう言って電話を切られた。


(頑張れってどうやって!?)
< 164 / 226 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop