先生は私の青春でした
「…先生は校則守ってる子の方が好きなの?」

「まあ、守ってないより守ってる子の方が良いと思うけど。お前らにしたら面倒くさい校則でも、やっぱり意味のない校則はないと思うし」


「先生はちゃらちゃらした人は嫌いなの?」


「まあ、ちょっと苦手かな。その人にもよるけど」


(じゃあさくらの事も苦手なの…?)


遠回しに私の事を苦手って言われた気がした。

やっぱり私なんかじゃ子供だし駄目だよね…。


お互いに何も言えなくて気まずい空気が流れた。



「そっか。先生さくらもうクラブ行かなきゃ。じゃあバイバイ」


もう私は泣きそうで、先生の前から逃げたかった。
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