先生は私の青春でした
「ごめん。いいすぎた。」

行こうした時先生に引き止められた。

「……。」

そう言われても、先生の顔を見る事が出来なくて、ずっと俯いていた。

「でも俺は、校則だからとか関係なく演奏会の時みたいな黒髪のお前の方が可愛いと思うけどな」

「えっ?演奏会の時のさくら…?」


「俺はああいうお前の方が好きだよ」


先生の方を見ると優しい顔の先生がいた。


「怒ったりして悪かったな。でも俺はどうでも良いやつにこんな事言ったりしないから。」

「先生…。」

もしかしたら、私に髪を黒くさせる為の作戦だったのかもしれない。


それでも先生の言葉は嬉しかった。
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