先生は私の青春でした
「田中!?お前髪!!!!」

「黒くしちゃいました。似合いますか?」

「似合ってるけど…もしかして俺のせいか?」

「そんな事ないですよ。校則守ってなかったの私の方だし。怒られて当然です」

「てか今日なんで敬語なん?」

「やっぱり先生に対してタメ口じゃ失礼かなと思って。すごい今更なんですけど。」

なんとなくこれからは敬語で話そうと思った。


「別に怒ってるわけじゃないんだな?」

「怒ってないです!!私が敬語だとおかしいですか?」

「おかしくないよ。
最近の高校生はみんなタメ口だから敬語で話してくれて嬉しいよ。髪も黒くなったし化粧も薄くなったしなんか大人っぽくなったな」


「ほんとですか?ありがとうございます。」



社交辞令かもしれない。昨日言い過ぎたから、ただの慰めかもしれない。


でも、先生にそう言われて素直に嬉しかった。
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