先生は私の青春でした
「よしかず君は今までのちゃらい人とは違うと思うよ。だからさくらもちゃんと考えてあげなよ。」

「うん。ちゃんと考えてみる。」

理恵に言われて、どうしていいかわからなかった。


それから何度かよしかず君と遊んだ。

正直よしかず君の事は嫌いじゃない。いい人だと思うし、一緒にいて楽しい。付き合ったら幸せになれるかもしれない。

でも、会っても先生のときみたいにドキドキはしなかった。

(好きってなんなんだろ…)
その日は考えながら寝てしまっていた。

朝起きて、クラブに行くために軽く化粧をして学校にいった。

学校に行って、まだ時間があったから空を見てたら誰かに声をかけられた。

振り返ると良く喋る数学の先生がいた。

「田中どうした?いつもの笑顔がないじゃん。悩みとか?」
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