先生は私の青春でした
(次の授業なんだっけ?)

そんな事を考えながらぼーっと空の方を眺めていた。

―ガラガラ―

教室の戸が開いた。

あっ!!

教室に入って来たのは谷口先生だった。

(なんで先生がここにいるの?)

そう思っていると先生が教卓の前に立った。


「現代文を担当することになった谷口です。」

(えっ?先生が?
てか、先生現代文の人なんだ。)


「今日は初めての授業だからお前らも授業受ける気ないだろうし、今日は質問タイムな。
なんか質問ある人ー?」

先生がそう言うとみんなが一斉に質問し始めた。


「先生今何歳なん?」

クラスの男の子が質問した。

「今は32歳。おっさんとか思うなよ」

正直30歳を超えてるとは思ってなかったから、先生の歳を聞いてびっくりした。

他にも好きな食べ物とか、血液型とか、どうでもいい質問にも先生は真面目に答えていた。
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