先生は私の青春でした
私はずっと心のどこかで先生の事をあきらめてたのかもしれない…。

香織と先生ともし付き合えたらとか、そんな話しをしててもそんな事実現するはずないと思っていた。


「やっぱり先生と生徒って無理なのかな…?」


ある日、ずっと感じていた事を香織に相談してみた。


「なんで?急にどうしたん?」

「なんか最近ふと思うんだ。先生の事を好きになっても、私達の恋は叶う事があるのかなって…。」


香織は私の言葉を真剣に聞いてくれた。

「確かに、先生の事を好きになっても辛い事の方が大きいかもしれない。
でも、さくらはそこであきらめても良いの?さくらが谷口先生を好きな気持ちはその程度だったの?」

「かおちゃん…」

「私は例え先生に好きになってもらえなくても、絶対後悔したくないから自分が納得できるまでは頑張りたいし、先生の事好きで居続けるよ」


香織の言葉にすごく勇気づけられた。香織自身も自分に言い聞かせてた部分があったんだと思う。

「……。さくらも絶対後悔したくない!!こんなに人を好きになれたの初めてだもん。」
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