先生は私の青春でした
ぐだぐだ考えていると和也さんに借りていた本が手に当たった。


(和也さんの本忘れてた…)

和也さんに借りた本は、人魚姫の絵本。

私が前から人魚姫の話がすきなのを知って和也さんが借してくれていた。

私は、王子様のにただもう一度会いたい気持ちで、自分の声を犠牲にし、自分の命よりも王子様を大切に思った人魚姫の話が好きだった。


他のプリンセスはただ王子様を待ってるだけだったけど、人魚姫は例え実らなくても、自らの力で今の環境を変えたから…。


本を読んで考えてみた。


私はまだ自分からなにもやってない…。


人魚姫のように強くはないけど、例え実らなくても自分の気持ちに素直になりたいと思った。



自己満足なだけかもしれないけど、絶対後悔したくなかった。



人魚姫も例え恋が実らなくて泡になってしまっても、幸せだったと思うから…
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