先生は私の青春でした
私が一気にそう言うと、先生は優しく笑いかけてくれた。


「気にしないで。先生、昨日の事なんてもう忘れちゃった♪
それより、田中さんの笑顔が見れない方が悲しいな…」


先生には勝てないと思った。

「さくら、先生みたいになりたい…。」


気付いたら口から出ていた。


「そんな事いってもらえるなんて嬉しいな。
最近、落ち込んでたから…」

「そうなの?先生いつも笑顔だから元気そうに見えるのに」


「じゃあ、田中さんにだけ言うけど最近彼氏とうまくいってなくて…。
みんなには内緒よ?」


(彼氏って谷口先生の事だよね?)


少し胸が痛かった…。


「先生の彼氏って学校の先生なんですよね…?」


「えっ!?なんで知ってるの?」


(やっぱり…。)


私は泣きそうになった。


「なんか噂で聞いたんです…」


私がそういうと先生はすごく驚いていた。
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