最強3年2組!!【完】
「ん?
んーと、使いかけの消しゴムにシャーペン、定規にメモ帳
お弁当のおかずとか?」
指を折って数えながら話す竜太。
「………。」
「あっ玉子焼き美味かったよ!!」
思い出すように付け加える。
…哀れな奴。
っていうか納得なのかよ。
…うん。
そんな手軽ですむなら、何か持ってるもんあげて
はい、終わり。にしたいけど
生憎、今日は何も持ち合わせていない。
お弁当も全て平らげてしまった。
「…家に忘れた」
苦肉の策としてあたしが使ったのは、嘘という大胆で最も皆に馴染んでいるものだった。