最強3年2組!!【完】
「よかった!
クリスマスの話ししてから愛結、ずーっとボーッとしてるんだもん!」
「……そんなにボーッとしてた?」
笑顔で安心したように話すくるみに、あたしは聞き返す。
「うん!」
そんなあたしに、くるみは大きく頷いて返事をする。
普段、人の事に全く気づかないくらい
ボーッとしてるくるみが言うのだから、本当なのだろう。
「大丈夫だよ。
じゃ、10時に駅前でいい?」
「わかった!」
なるべく人との関わりを避けてきたあたし。
――でも、くるみは安心させてあげたくて。
何もなかったような表情を作りくるみが返事をすると同時に、担任が教室に入り自分の席に戻る。
そう。
大丈夫。
さっきの言葉は、くるみにというより
自分に言ったのだろう。
……もう
あの頃とは違う……と。