最強3年2組!!【完】

「よかった!

クリスマスの話ししてから愛結、ずーっとボーッとしてるんだもん!」


「……そんなにボーッとしてた?」

笑顔で安心したように話すくるみに、あたしは聞き返す。



「うん!」


そんなあたしに、くるみは大きく頷いて返事をする。


普段、人の事に全く気づかないくらい
ボーッとしてるくるみが言うのだから、本当なのだろう。



「大丈夫だよ。

じゃ、10時に駅前でいい?」

「わかった!」



なるべく人との関わりを避けてきたあたし。





――でも、くるみは安心させてあげたくて。




何もなかったような表情を作りくるみが返事をすると同時に、担任が教室に入り自分の席に戻る。






そう。

大丈夫。



さっきの言葉は、くるみにというより
自分に言ったのだろう。





……もう

あの頃とは違う……と。





< 7 / 30 >

この作品をシェア

pagetop