あのね、先生。



「こんにちはー。」

いつも通り、水曜日は塾の日だからと言って友達との約束を断り、重い塾の扉を開ける。



塾に通うと言っても私の苦手な数学を中心的にやるってことだから全教科教えてもらっている訳ではない。


本当は全教科教えてもらいたいが、金銭的にママに気を使ってしまう。

女で1つ私を育ててくれたママ。

塾に通わせてくれたことで感謝の気持ちでいっぱいである。



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