曖昧-aimai-
-4年前-


「ねぇユキ。」

「何??」

あの日。
私とユキが初めて繋がった日。
私はユキに提案した。

「一緒に住まない??」

1人の家は寂しくて。広くて。
嫌いだった。

「親御さんは…??」

「もう…いない。」

「そっか。」

ユキは理由を聞かなかった。
でもそれは私に対する優しさだった。

「そうしようかな。」

女のところを転々とするの
疲れたし。

そう苦笑いしていった。

「本当??」

「本当。」

そういってユキは私に微笑んだ。

「よろしくお願いします。」
「こちらこそ。」





こうして2人暮らしが始まった。




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