曖昧-aimai-
ユキはライブの日、
たとえ24時を過ぎてても。
飲んで酔ったとしても。
必ず帰ってくる。

そして眠る私を見て安心するんだ。

「よかっ…た…」

心配なんだろう。

私が傍からいなくなることを。


「ん…ユキお帰り。」

ユキの気配を感じると私は夢から覚める。

何故かはわからない。
でも。起きてしまうんだ。

「ただいま。
ごめん起こしたね。
休んでもいいよ。」

ユキはあの瞳で私を優しく見つめる。

「ん…ごめん。オヤスミ」


「オヤスミ…」


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