曖昧-aimai-
「そう・・・なんですか。」

「うん。しかもみんな彼氏持ち。」

彼氏持ちの人たちと・・・・・

「だからー。時々本気で空しくなる。」


「え・・・??」

本当に一瞬。
一瞬ユキさんの本音を聞いた。
わかってたから。
この人が嘘で塗り固められてることを。

「だって彼氏持ちだよ。
結局は彼氏が一番で、彼氏との
セックスに飽きてきたから
俺を抱く。
みーんなそう。」

「ユキさん・・・」

「さてっ。いかなきゃな。」

ギターを持って立ち上がった。
私はどこにいくか
知ってるからこそ。
呼び止められなかった。
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