my name
「それってやっぱお前が悪いんじゃない?」
慶に空と今朝あったことを話すと速攻でそう返ってきた。
「俺が悪いのは分かってんの。その後だよ、突き飛ばすことねぇじゃん」
「嫌だったってことだよ」
やっぱり…。
分かってたことだけど、他人に言われると来るな。
男苦手でも、俺はもう大丈夫だと思ってた。
同じ家に住んで毎日一緒で、空の中でも俺の存在は他のヤツとは違うって。
違ってたんだな。
勝手な自惚れだ。
「やっぱ寝る」
「えっ、おい!」